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将来が不安

不機嫌なエゴイスト (幻冬舎ルチル文庫)
芦屋兄弟の次男偏。長男編と較べると、センシティブやけど 暗めの話に仕上がっとる 。
兄・輝の親友である冬海にボウズ の頃から憧れを抱いとった 洸が、一途で健気で可愛いちうわけや。
エッチシーンでも、洸の初々しい可愛らしさが際だっとった 。
ただ、中盤以降、展開が早すぎて冬海の心境の変身 が掴みづらかったのが難点。
取り敢えず、ハッピーエンドで丸く収まってはいるが、大団円ちう 感じにはほど遠かったちうわけや。
洸の兄・輝の死は、決して冬海の責任ではおまへん 。でも、冬海と輝との感情の齟齬が遠因であることも否めへん 。
やから こそ、冬海は責任を感じて心を閉ざし、自堕落な生活を8年もの間送ってきたのやろ うわ。
そないな 冬海が、輝にそっくりな洸とラブラブな恋人としてやっていけるとはどエライ 思えへん 。
センシティブでしっとりとした話だけに、その点が引っかかって読後感が今ひとつやった のが残念やった 。


 



引用元:将来が不安
不機嫌なエゴイスト (幻冬舎ルチル文庫)
ウチ のシリーズは芦屋3兄弟を中心に語られる計3册のドラマなのやけどアンタ 、今回は次男・冬海編。

前巻でちらりと冒頭姿を見せとった 洸。彼はボウズ の頃から地元では最高のサーファーやった 冬海に
憧れの淡い恋心を抱いとった が、実兄で冬海のライバル兼親友やった 輝が海で行方不明になって以来八年。
二人の仲はぎくしゃくしたまんま 棘が抜けへん 。
東京の大学に進学した洸は、幼馴染みで冬海の弟朋春に夏休み期間サーフィン指導することに。
自然と冬海との距離し近づき、突然「洸、俺の恋人になる?」と告げられ、舞い上がるも、せやけどダンさん
冬海は輝の死以来それをオノレ の責任として背負い、どなたはん でもお構い無しに寝る自堕落なプライベートを
過ごしとった 。優しくインテリ然とした冬海とのギャップに傷付き、また「輝の弟やから 」
特別視されるのかと追いつめられた洸は、我が侭な刃で自身を傷つけながら冬海につらく当たるちうわけや。
やけど やがて冬海は、オノレ が洸を輝の弟としてでなく、一人の存在として昔から見とった ことを思い出す。

前回の長男・愁時の恋が明るくポジティブやった のに対して、ウチ は傷が潮に滲みるドラマ。
多門や朋春とは違い影を持つ冬海と、内に籠る不器用な洸の繊細さはいちいち過去に傷つけられて切ないちうわけや。
「夏の恋」…はかなげではあるけれど、それを乗り越えて幼い頃からの大切な関係を
二人には育んで欲しいと願うわ。 特に冬海はん には人間的に強くなって欲しいな。

高岡作品はどエライ 当たり外れが大きく、また大ヒット作品も特に無いちうわけや。 今回も小さくまとめられた小説やけど 、
洸の台詞の一つ一つは確実に冬網と読者の胸を刺したちうわけや。 自らがオノレ を傷つけとる とも知らず、
「せいぜい罪滅ぼしして」「キスして」「俺は客以下なの?」ちう 言葉の一つ一つが冬海を責めるといっぺん に
読み手側にも甘いうずきを与えてくれたのは確かや。 夏の終わりの海の風を感じられる作品。
引用元:

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